こんにちは。元目黒区議会議員でissuesメンバーの田添です。前回のブログを掲載してから、さまざまな業界・業種の方とお話しさせていただいております。(ありがとうございます!)業界について、またサービス開発の背景を伺っていると、どうしたら課題解決が進むか!?のヒントをたくさんいただいています。そして、自然と自治体の文脈の中にはまるサービスの姿が見えてきます。「自治体との連携の仕方がわからない」「自治体は顧客先になり得ない」と思っている方と自治体の距離を縮めることを進めていきたいという思いをさらに強く持ち、ブログ第二弾を書いています。
さて、お話を伺う中で私(田添)が元自治体議員であり、またissuesが市民と議員をつなぐプラットフォームを運営していることから「地方議員」について説明をさせていただくことがあります。そこで、今回は前回のブログでお伝えした「行政の文脈でサービスを見る」ためのヒントを議員を起点にお伝えしていきます。
「地方議員」のイメージは人によってまちまちですが、お話をする中で「わからない」という方が多いです。知られていなくて、議会の情報発信の弱さを反省する日々です。「地方議員」はお住まいの自治体には必ず地方議会と地方議員がおりますので、ぜひ議会が発行している「議会だより」を見ていただきたい!と元地方議員としては願っています。(「議会だより」はWebサイト上で公開している自治体も多いので、「⚪︎⚪︎市 議会だより」で検索してみてください。)議会だよりをご覧いただくと、そこには各議員がそれぞれの観点から自治体の課題についての指摘や進めたい方向性などが掲載されています。防災について、保育、介護、行政改革、分野は多岐に渡りますが、実態は各自治体で異なりますが、「地方議員」は自分の自治体の現状をよ〜〜く知っています。
(議員のイメージはどうしても選挙の時の姿が強いかもしれませんが、当選した後は議員としての仕事をしています!しかし、その仕事が何をしているのかわかりにくい)
地方議員は行政課題の窓口
「議会だより」をご覧いただいてそこから自治体や議員がやりたいこと、既に取り組んでいることなどを掴んでいただくこともヒントの一つですが、もっと近道をする方法は自社のサービスを説明して、議員に「どの行政課題のお役に立てそうですか?」と聞くことです。議員は街角にも立っていますし、たまに展示会や異業種交流会にいることも。「わからない」と思われている議員と何を話していいかわからないという方が多いようですが、自社サービスをお話しください。そして、行政の文脈の中に御社のサービスがどこにはまっていくか議員からヒントをもらってください。
議員はさまざまな組織の間に立ちます
行政は民間とは違う意思決定で進められています。その仕組みを御社が理解をするのは時間がかかります。そこで「地方議員」を頼ってください。行政でもなく、多くは民間経験もある(議員は兼業可能なため、事業を行いながら議員をしている人も多いです)「地方議員」はさまざまな組織の間に立ちます。町会や商店街といった地域の団体、民間企業、NPO法人、そして当然のことですが市民と行政の間に立ち、時に調整役も担うのが「地方議員」です。「地方議員」の仕事の範囲は細かく規定されていないので、知る人ぞ知るの機能があると感じてきました。議員だったときは、このような説明を改めてするきっかけもなく、今回初めて文章にし、発信しました。議員ではなくなった今だからこそ、客観的に議会や議員について考えることができています。
議員との接点がない!という方は
今、目黒区議会の決算委員会をストリーミング再生しながらこのブログを書いています。議会によっては情報公開を進めており、ネットやケーブルテレビなどで議会中継を行なっています。9月は全国の地方議会で決算委員会が開催されており、この後は自治体の本丸である予算編成に向かっていきます。少しだけ議会特有のお話しをしましたが、このような話を覚えなくても、冒頭で申し上げたようにサービスを教えてください、そして「どの行政課題のお役に立てそうですか?」と聞いてみてください。
議員との接点がなかなかないけど、一度自治体の文脈ってどういうもの?とご関心をいただいていただいた方は、私(田添)と一度カジュアルにお話ししましょう!業界のこと、最新のトレンド、そして御社のサービスを伺いながら、意見交換しながら文脈を見出していきます。
(参考として、議会や議員との直接のタッチポイントを記載しておきます。)
議会だより、議会中継の視聴などの議会からの情報発信
駅や街角での演説(演説していても話しかけていただいても大丈夫です)
議員個人のSNSやWebサイト、タウンミーティング
展示会や異業種交流、に参加者としていることも